2004.2.21 シドエドバド

L.A.コンフィデンシャル  「L.A.コンフィデンシャル」をビデオで観た。一言で感想を言うと「うまい!」という映画でした。脚本がうまくて、特にキャラの立て方がうまくて……ささいなセリフのやりとりやしぐさからキャラクターの性格やストーリーの流れがビシビシ伝わってきて、わかりやすい言葉でなんでもかんでも説明しちゃう映画やマンガに最近うんざりしていたので「うおお!」ってかんじでした。映画全体としては刑事物で、ハリウッドを舞台にしているにも関わらず割と地味な印象なのだけど、映画というかドラマの楽しさをめいっぱい堪能できました。星5つ!(星?)

 丁度読んでいた竹熊健太郎の「マンガ原稿料はなぜ安いのか?」という本の中で「もののけ姫」の批判として「宮崎もまた『もののけ』で「テーマの絵解き」に陥ってしまったか、と感じたからである。(中略)もちろんテーマは重要だが、それだけで済むならプラカードに主張を書いてそのへんをねり歩けばよいのであって、作品にする意味はない」というところを読んで、まさにその通りだなぁと思ったのですね。映画の楽しさって、そんな押しつけがましいテーマになんかないと思うもん。映画もこの本もオススメですー(本についてはあとでまたもうちょっと詳しく書きます〜)。

 それで関係ないんですがわたしキム・ベイシンガーが大好きで、一番好きな映画が「花嫁はエイリアン」だったりします。映画としてはB級のラブコメみたいなもんなんだけど、可愛い愛すべき映画です。わたしの理系君ズキはこの映画からかもしれないなーとかフト思いました。
2004.2.14 春一番も吹き荒れてました

 バレンタインに愛について語ろうということで、我が家でオフ会。しかしあんまし愛については語れなかったニャー。BGMに延々とアニソンがかかり(ご主人様が友達からもらった80〜90年代のアニソンが300曲ぐらい入ってるCD-ROM…Wアンノ夫妻にも負けませんっ)そして「パンダコパンダ」が上映されるという何ともアレな雰囲気の中、楽しいひとときを過ごしました。お疲れさまでした!>碓井さん、葵さん、るとさん
 碓井さんからはナニしたアレ(謎)を、葵さんからは娘へ素敵な絵本を頂いて…… おばあちゃんが作ったきつねのぬいぐるみ、こんのけなげさにホロリとしてしまった「こんとあき」。絵も素敵!わたしも大好きな安野光雅の「ふしぎなえ」には親の方がうわーと喜んでしまいました。ありがとうございます〜っ。

ツインピークス  そして夜中にひとりで葵さんからお借りした「ツインピークス」のDVDを観る。うおお、クーパー捜査官ラブー!当時のままに吹き替えで観てしまいました。
 初めて観るとゆーご主人様が「人物がややこしー!」というので、ノートに相関図を描いてみました(スキャンしたやつアップしてみました、右の絵をクリックしてみてくらさい)。読みにくくてゴメンー。時間があったらきれいに描き直してみようっと。
 わたしのお気に入りキャラはクーパーとオードリーです。あと町一番の美女はシェリーだと思うんだけどなあ〜。アメリカ人は東洋系エキゾチズムに弱いんですかね。
 第一シーズンしかDVDになってないのがざんねんです。ああん。
2004.2.13

 DVDで「千年女優」を観た。平面的な画面をうまく組み合わせた映像や、凝った演出、平沢進の音楽もすごく良かったんだけど……ちょっと最後のひとことで興ざめ。ガクーンてなっちゃいました。うーん。
 なんていうか、それをいっちゃぁおしまいよみたいな……そんなことは分かってるのになぁ、みたいな。あえて言葉でそれを言う必要があるのかな?って気が、わたしはしました。どうでしょう。
 今やってる「東京ゴッドファーザーズ」も気になります。音楽ムーンライダーズだし。
2004.2.8 愛・おぼえていますか

林明美さん  ご主人様がなんかしらんけど急に観たいというのでDVDで「超時空要塞マクロス 〜愛・おぼえていますか〜」を観ました。テレビ放送の時は毎週見てまして、月曜日には中学校でアニメ好きな女友達と「ミンメイむかつくー」「輝よりマックスよね〜」などと言い合ってまして、モテないながらも楽しい日々を送っておりました。それはともかく、映画は初めて観たのですが、画面が恐ろしくきれいでビックリ。SF文庫の表紙のようなカッコイイ画面がバンバン出てきます。動きもスゲエ。ストーリーについては、まぁ、言いますまい。言いますまいて。つっこみどころが多すぎてもう。みんなも20年ぶりに観て(読者を同世代と決めつけ)体をかゆくして悶えるがいいさ。まぁ色々な意味ですごいアニメでした。わたしの中ではキングオブカルトアニメと決定。
2004.2.4 屁道

 本屋さんで榎本俊二の「映画でにぎりっ屁!」を見て、即購入。あの、あんまりいらっしゃらないとは思いますが、わたしの日記で映画の感想文を楽しみにしてくださってる方はもう即!購入してください!この本のほうが5億倍面白いです。榎本タッチのスターの似顔絵がもうたまりませんし、感想のほうも映画マニアすぎず(いや十分マニアだけど…玄人ウケだけするようないかにもマニアが書いた映画の批評〜ってかんじじゃないんです)めちゃめちゃ面白鋭くて、紹介されてる映画も観たくなること請け合い。エノモトファンだけじゃなくすべての映画ファンに強力プッシュしたい本です。

顔が汚れて…  子供の話をマメに書くことにします。娘はもうみなさんご存じでしょうがアンパンマン好きで、それでアンパンマンが弱るシーンにどうもなんというか複雑な感情を抱くらしく、わたしが「顔が汚れて力が出ない〜」の台詞をマネしようとすると、「顔が〜」と言ったところで「うるさーい!うわああああ!」とか言って止めるんです。その顔がなんつーか、恐怖と笑いと興奮が混じったような、まぁ半笑いなんですけど本人は大真面目に必死で、それが面白くて何度も「顔が濡れて〜」「やめろぉー!」などというアホな会話をやっております。
2004.2.3 モテ道

どんな相手にモテたいとか…すべてはモテるためである―「キモチワルイ」が「口説ける男」になる秘訣」という本を買って読みました。なんでまたこんな本を?というのはBeltorchiccaさんで「わかりやすい汎用型橋本治って感じ」とご紹介されてたのを読んで橋本信者としてはビビッと来たのです。あと、わたくし、某所で恋愛教祖としてモテ講座をやっておりまして(エセ教祖が好き勝手言ってるだけ)ライバルとして興味を持ったのであります。
 で、読んでみて。すっごく面白いし役に立つ!と思いました。モテたい人必読。書いてあることを強引にまとめると、「自分をよく知り、自分の欲望を知りそれを肯定し、しかし他人とつき合う上では謙虚になりましょう」ということで、これはモテに限らず人間関係の極意かと。単純な「アキバファッションじゃ女子にモテないゾ★」「女の子はこうやって口説け!」みたいな本ではなくて、自分の生き方というものをハッキリさせ、自分の世界をきちっと作ってから、他人の世界とうまく関わり、そして好きな女の子が相手なら彼女と同じ世界に自分が住めるように…相手を自分の世界にムリヤリ引っ張り込むのでもなく、相手の世界に自分を合わせてしまうのでもなく、二人の関係という世界が作れるかどうかということ、ですね、そういったことが書かれた本でした。
 でもちゃんと「生身の女の子を相手にするには?」のハウツーも書かれていて、キャバクラで女の子と喋ってみよう!とか、実践的でもあります。最後にあった「アニマ」の話はちょっと感動的ですらありました(大げさ?)。観念的すぎず、表層的すぎずですごい良かった。オススメです。
2004年1月のニッキ
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