2002.7.10 出産日記(2)

深夜にまた同じような痛みが10分間隔で来たのでよっしゃ今度こそ!と深夜の1時過ぎに産婦人科へ。
お産が混んでいたらしく、ナースステーションにある長椅子、分娩台をベッド状にしたところ(座位分娩の分娩台なのでお産の時は椅子っぽい形に変形する)、待機室と移動させられる。
ものすごく痛いのに計測値の数値はそれほどでもなく、子宮口の開きも胎児の下がり具合もイマイチで、ソフロロジーのCDを何十回もリプレイしながら孤独に痛みを深呼吸でこらえる。
前の病院だと助産婦さんがずっとついてくれて腰をさすってくれたりしたのに、ここはほったらかし。痛みを軽くしたくて横向いたりすると「計測器の数値がとれないから上を向いて寝てね!」って怒られるし、陣痛の間は散々だった。
特に一人の看護婦さんが常に否定的なもの言いをするひとで「あ〜ダメね〜ぜんっぜん子宮口開いてこない」「計測器がすぐズレるわね〜、わたしはダメでしゅね〜(他人を「わたし」と呼んだり幼児語を使われるのがムカつくーっ)」「(点滴のハリを入れるのに)あンら〜この腕なによこれ、全然血管見えないじゃないの〜モウ…あなた好き嫌い多いでしょ?(そんなことないと答えると)ウッソー、こんな腕じゃ絶対ハリささらないわよ…ちょっと入れてみるけどさ…あ、ほら漏れたでしょう(すげー痛いんですけど)しょうがないなーもう一回ここにも刺してみるけど多分漏れるわよ、ホラ漏れた」(あとでそこはすごい青タンになりました)
普段ならイヤなオバハンだなぁでスルーしますが、腹は痛いしお産は進まないしでどんどん絶望的な気分になってきてる状況だったので思わず涙がドドーっと出てしまう。
ベソベソしながら深呼吸をしてると(ソフロロジーではヒッヒッフーとかでなくてずーっと深呼吸なのです) 朝になってスタッフが交代したらしく、昨日ちょっと見てくれたベテラン助産婦さんが来てくれる。
「ヨシそれじゃあ先生にちょっとおまじないしてもらいましょう!」と子宮口をまたグリグリと広げられて、「分娩台に座った方が赤ちゃん下がってくると思うから移動しましょうね」と分娩台へ。
バーを握って力み始めたのが9時頃。深呼吸が出来なくなって酸素マスクをつけられる。子宮口を柔らかくする注射と点滴で胎盤に栄養を送る(?うろおぼえ…陣痛促進剤ではないです、と説明を受ける)お薬を入れられる。途中痛さで何度もパニックになるも(本当に頭が真っ白になって痛いというより恐怖感から何度も大声で叫んでしまった)助産婦さんのリードでなんとかこらえる。
分娩台から立ち上がって何度も帰ろうかと思いました。いや帰ってもどうにもならないんですが、この辛い状況から逃げ出したくて…。
力んでも力んでも手応えがなかったのが、だんだん何かが降りてくるかんじがして、助産婦さんが「先生〜!」と慌てて呼んでるからついに頭が下がってきたんだーと思って気合いを入れる。「もう力まなくていいからハッハッハって息して力を逃して〜」と言われてちょっとホッとする。と思ったら先生が出口を両手でおもきしグイグイと広げてて痛いー。ここは会陰切開しないんだなぁ〜と思ってたらスルリと赤ん坊が出た。鼻と口の吸引をしてるらしくしばらくしてから産声が聞こえて、ようやく脱力&安堵。「へその緒が巻いてたから時間かかったんだねえ」と先生。そうだったのかー。

10時に赤ん坊が生まれたので分娩台に登ってからは早かったです。ていうか、根性で早く出したというか。長引かせるのはいやだ!早く終わらせたい!と思って。
後産の胎盤が思ってた以上にデカくてびっくり。そのままの姿勢で産湯をつかった赤ん坊を抱っこさせてもらってお乳をふくませたり、裂けた会陰を縫われたり。麻酔無しだったのでチクチクと痛かった。車椅子に抱きかかえられて移動して、入院する部屋へ。ぐったりしてご主人様と対面する。
立ち会い出産を希望してたんだけど(わたしが…ご主人様はあんまし乗り気じゃなかったみたい)どうしますか?ときかれたんだけど大変そうなのでちょっと…と言ってやめたんですが、止めといて良かったです。外で聴いてても「スゲエ」と思ったみたい。
それにしても「二人目だし〜」とどっかで甘く考えていたのですが、毎回違うものですねー。お産をナメちゃいけませんね。

生まれてきた息子は顔がまだらに真っ赤で手足の先がチアノーゼで紫色になっててあんたも大変だったんだねえ…としみじみ思った。
2002.7.9 出産日記(1)

深夜に30分間隔での陣痛らしい痛みがあり、明け方まで一睡もせず。6時頃産婦人科に電話すると、「30分間隔でしたら9時からの外来で来てください」と言われる。経産婦だったら30分間隔で来いとか言ってたのに〜と思いつつも、我慢できないほどの痛みではないので9時を待つことに。
ご主人様に休んでもらって、タクシーで産婦人科に。副医院長に診察してもらうと「まだ子宮口は指一本分ぐらいですねぇ、どうしましょうか…入院してもおうちで待ってもらってもどっちでもいいですけど」と言われ、「前回陣痛が来てから早かったんです」と言うと、「じゃ入院にしますか」とそのまま待機室に案内される。
お昼前にもういちど診察されて「うーん、まだ指二本分ですね…痛みもそれほど強くないし、まだかかりそうですよ」と言われたのでいったん帰ることに。
結局初日は半日だけ入院してお昼ご飯だけ食べて帰ってきた。
2002.7.8 検診

ラムちゃん 産婦人科の検診へ。指一本分ぐらい子宮口が開いてきたとのこと。刺激を与えましょう、とグリグリされて痛かった…。

源一郎の「一億三千万人のための小説教室」で、まずは赤ん坊のようにマネをすることから始めましょう、という章があって、それを言ったらマンガなんてほんとマネっこから始まるよなぁと思って、自分はどんなマンガのマネをしてきたのか思い出してみた。
まず小学校入ってすぐの頃はキャンディ・キャンディをトレぺで写しては色を塗って遊んでました。イラスト集を買ってもらったりして。りぼんとかなかよしを買ってたのが、4年生ぐらいで「もうおまけ付き雑誌なんて子供っぽいマンガ雑誌は買わないワ!」とばかりに花とゆめを買いはじめて「はみだしっ子」にハマったりしてました(アンジーLOVE〜!)。
高学年になって少年マンガを読むようになって、「うる星やつら」にハマりまくり(右の絵参照)もうとてつもなくラムちゃんを描きまくりました。あと「地球へ…」と「わたしを月まで連れてって!」が大好きでソレっぽいキャラのSFマンガをノートに描いてみたり。
中学に入って美少女マンガブームが来て、偉大なる吾妻ひでお先生にとっぷりとつかりました。その頃に自分の絵柄というか傾向が決まったような気がします。わたしのルーツは高橋留美子+吾妻ひでお、ってかんじなのかも…。
2002.7.7 七夕

予定日なんですが、きませんねえ陣痛。今日も午前中は眠くて寝てしまった。なんかそういう系のホルモンとか出てるのかも…。
お昼に近所のお蕎麦屋さんに行ったら、そこのおかみさんも臨月で「予定日一週間過ぎてるのよ〜」とのこと。同じ産婦人科に通ってることが分かって、同じ日に産むかもねえ、入院が重なるかもーなどと話して励まし合う。
ONE PIECE(24)」を買いました。
2002.7.6 風が

風が強くて今日は涼しいですねえ。
午前中はグッタリと寝て、午後から歩いたらムクミがとれるかなぁ〜とみんなで駅前に出かける。いつも通りハンズをウロウロしたり。文庫になってた「希望の国のエクソダス」を買う。あと表紙に惹かれてrelaxも(藤子Fとドラ特集)。友達と「relaxてなんかムカつくんだけどつい買っちゃうね」という話をしたのを思い出す。「丸ごと置いておくのがイヤだからすぐに切り抜くねん」とわたしの音楽師匠である短大時代からの友達Kちゃん。なんとなく分かる〜。
2002.7.5 暑いよ〜っ!

かき氷 昨日はさすがにエアコン入れて寝ました。
運動すると赤子が下がるかしら〜と思って、台所の大掃除をする。網戸を外してお風呂場で洗ったり、換気扇を分解して油汚れを取ったり。
ちょっとがんばりすぎたようで、夜になって足がおもきしムクむ。足が1.5倍ぐらいになった感覚に。うわー。

ビューティコロシアム(こういう悪趣味番組だいすき!)で2ヶ月で15キロ痩せてた人がいてたけど、わたしもあんくらい痩せないとダメだわ…。産んだら絶対痩せよう。とか言いながら左の画像はかき氷(アンコとアイスと練乳のせ)。かき氷にピッタリの器をThree Minute Happinessで200円で買ったんです。

大槻ケンヂの「猫を背負って町を出ろ!」を読む。
2002.7.4 暑いよ!

暑いのダメなんですほんともう。昼寝のとき今期初でクーラー入れました。
三人で駅前へ買い物に。あー、ハラの赤子は下がってきてんのかしら…。あと3日ですよ。
部屋の片づけなどをする。娘が「咲いた咲いたチューリップの花が〜」と歌えるようになってビックリ!(ばぁちゃんに仕込まれたらしい)
2002.7.3 おたんじょうび

ケーキ ご主人様の誕生日なのでスポンジケーキを焼きました。桃缶とキウイとマンゴーとさくらんぼてんこ盛り。生クリームのデコレーションて難しいのでてんこ盛りで誤魔化してみました。久々にスポンジ焼いたので、ちょっと失敗してダマになってしまった…でも素材はみんな良いの使ったので味は美味しかったよー。
ヤフーのグリーティングカードんとこ、自作の画像でカードが作れるようになってたので絵を描いてご主人様に送ってみたりした。

昨日買った源一郎の本を読んでまたまたうなったり。「あなたが書かねばならない、あなたにしか書けない小説」を書こう、というところだとか。小説についての本だけど、マンガを描くことについても色々考えさせられる本です(まだ途中までしか読んでないけど)。
あとすぎむらしんいちの「スタア☆学園」を読みまくった。面白いなあ。
2002.7.2 ひとりでブラリ

母に娘のお守りを頼んでひとり駅前へ。ハンズとかルミネとか東急をウロウロして買い物。
本屋で高橋源一郎の「一億三千万人のための小説教室」と「 少女スタイル手帖」(なっつかしー!と母と魅入りました)を買う。こんな風な乙女系な素材集作りたいなあ〜。
あとブックオフで100円でマンガを色々と。重くて帰ってから腰がちょっとヤバイです。整体しなくちゃー。
2002.7.1 定期検診

天竺浪人 小雨の中検診へ。うーん、まだまだかな〜ってかんじみたい。産気づくというツボがあるらしいんだけど、お灸してみようかしら。それともどうしても7月7日に産まれたいのかねーお腹の子は〜(七夕は去年亡くなった義父の誕生日&命日なのです)。
ミルミキサーでジェノベーゼソースを作ってみたら美味しかった。あと、タピオカ入りココナツミルクとあんこでかき氷にしたらアジアンテイスト〜ってかんじで良かったです。

spoonと「花園メリーゴーランド(4)」と「ナチュラルスイートがおいしい(心地いい暮らしがしたいシリーズ) 」(マクロビオティックのお菓子の本)を買う。
駅前の本屋に無かったので、ご主人様に頼んでユリイカの高野文子特集号と「LOVE BITES」を買ってきてもらう。
ユリイカの高野文子と大友克洋・魚喃キリコそれぞれの対談がすごく勉強になりました。「絵がどんどん変になっているマンガ家ってのは、見ることを止めた人間ですからね。絵は、みんな、そういうのが出ちゃうからね」(大友克洋の言葉だけど)とか、ウハーってかんじで。分かる〜っていうのと、わたし自身に突きつけてみて「ハァー(ため息)」とか。うまく言えないけど、マンガを描くこと、描き続けることって大変だなぁと改めて思った。
高野文子さんのたたずまいって詩人みたいですね。
先月のニッキ

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